肺がんの罹患(りかん)経験を持つミュージシャンの河村隆一さんとタレントの青木さやかさん。
二人とも自覚症状はなく、検診で肺腺がんが見つかりました。「早期発見が何より大切」と語る二人の対談をお届けします。
「なんで非喫煙者の自分が?」
という思いでした。
早期(ステージ1)に見つかった肺がん患者さんの5年生存率は7割以上
5年生存率とは、診断または治療開始から5年後に生存している患者さんの割合のことです。手術でがんを取り除いた後、再発せず5年間が経過すると、治癒したとみなされることが多いため、5年生存率が予後の指標となります。
肺がんにおける5年生存率※は、Ⅰ期(ステージ1)であれば73.5%ですが、IV期(ステージ4)になると6.8%まで低下します。初期に見つかるほど5年生存率が高いため、早期発見がとても大切です。
- ※2014年にがんと診断された人を対象にした国立がん研究センターの調査から
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録生存率集計」2014年5年実測生存率
女性にとって、肺がんは
遠いイメージでした。
がんの中でも死亡原因として最も多い肺がん
肺がんは、日本人男性では、がんによる死亡原因の1位を占め、女性においても大腸がんに次いで死亡原因の2位となっています。2022年における肺がんによる死亡数は、7万5100人と推定されています。性別にかかわらず、肺がんは見つかる可能性があります。
- 2020年にがんで死亡した人は378,385人(男性220,989人、女性157,396人)
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)
- 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計予測」がん死亡数予測(2022年)
肺がんは見つけにくい。だから定期的な検診を。
40歳以上の方は定期的に肺がん検診の受診を
肺がん検診の受診率は、40~69歳の男性で53.4%、女性で45.6%です。タバコを吸っている人だけでなく、吸っていない人も肺がんにかかる可能性があります。喫煙の有無に関わらず、40歳以上の方はぜひ肺がん検診を受けてください。
- ※過去1年間に受診した人の割合
- ※厚生労働省「2019年国民生活基礎調査」を基に作成
1970年生まれ。LUNA SEAおよびTourbillonのボーカリスト。俳優・小説家・レーサーほか、音楽プロデューサーとしても活躍。2018年に肺腺がんを発見。
1973年生まれ。タレントとして数々のTV番組に出演するほか、俳優・文筆家としても活躍。2007年に結婚、10年に女児出産、同年に離婚。2014年に肺腺がんを発見。