手術前は誰もが不安になるものです。

肺がんの治療のために手術を経験した人たちは、手術へ向けて気持ちをどのように整理し、手術後に備えてどんなことをしたのでしょうか。

今回体験談を語った人たちからは、こんな例が挙がりました。

手術までの日々の過ごし方・準備しておいてよかったこと

CASE

手術終了から復帰までの道のりについてイメージするようにした

50代男性(手術時40代)|ステージⅡB

事前の情報整理について

手術前は、手術の流れや日を追うごとの経過について、参考となる情報に触れるようにしました。手術が終わってから1週間、時系列でどんなことをするかを知ることで、手術後の復帰までの道のりを具体的にイメージしました。

手術後の生活についてはいろんな可能性を想定し、医師から聞いてメモをしておく

50代女性|ステージⅢA

事前の情報整理について

自覚症状がなかったので、当初は「手術をすれば治療は終わりだ」と楽観的に考えていました。ステージもⅠかⅡだと思っていたので、ⅢAと聞いたときはショックを受けました。「私の肺がんは軽い」と考えて医師がいったことをあまり聞いていなかったので、手術後に化学療法をするといわれて驚きました。手術前に、医師からいろんな可能性をしっかり聞いてメモを残しておけばよかったです。最悪の状況まで知っておくことで、手術後の心構えができると思いました。

小さな子どもも含め、家族にはがんで手術を受けることを伝えた

40代男性|ステージⅢA

気持ちの準備について
娘に「頑張ってきてね」といわれ、家族が一番の支えだなと感じました。がんを知ってからも妻は普段通りにふるまってくれて、子どもたちとTVを観ながら大笑いしている何気ない姿を見るのが嬉しかったです。
小さな子どもも含め、家族にはがんで手術を受けることを伝えた

がんの経験者から「手術の前後で身体の状態が変化する」といわれ覚悟ができた

60代男性(手術時50代)|ステージⅠB

気持ちの準備について

手術後、「こんなにも手術前の自分の身体と違うものか」と思いました。手術経験者の言葉を聞くことなく変化に直面していたら動揺したかもしれません。経験者からの言葉で覚悟ができて、いい方向に導いてくれたと思います。

周りの人に話したら、フォローをしてもらえて心強かった

60代女性(手術時50代)|ステージⅢA

身の回りの準備について

こうした病気をすると周りの人にいいたくない人もいるようですが、私の場合は実家に頼れなかったので、何かあったら助けてもらえるよう近くのお友だちにお願いをしました。さりげなく「何かないか、大丈夫か」と聞いてくれたり、フォローをくれたりと、気にしてくださっていることが心強く感じました。

手術前には作り置きできる料理を作って冷凍したり、息子に洗濯の仕方を教えたり、主婦が家を空けるときの一般的な準備をしました。退院後はすぐに起き上がれるわけでも、家事ができるわけでもないので、あらかじめ2階にある寝室から寝具や着替えを1階に移動させる等、生活の準備もしておきました。

監修

国立がん研究センター中央病院
呼吸器外科 科長
渡辺俊一先生