がんと遺伝子の関係

ある遺伝子に傷がついたときに、細胞を増やす(増殖)働きが強まっていることがあります。これを、がん遺伝子と呼んでいます。がん遺伝子が作るタンパク質は、がん細胞を増やす働きを異常に強めると考えられています。
一方、がん抑制遺伝子と呼ばれる、増殖を抑える役割をもつ遺伝子もありますが、がん抑制遺伝子が何かのきっかけでうまく働かなくなると、細胞のがん化が進むと考えられます。
さらに、遺伝子の突然変異により異常なタンパク質が作られる場合があることもわかってきました。

がん細胞を退治しようとする免疫の働き

わたしたちの身体には、体内に入り込んだ異物(自分の体の細胞ではないもの)を攻撃し、排除して体を守る「免疫」という働きが備わっています。
身体の中でがん細胞ができると、免疫の働きがそれを異物ととらえ、排除しようとします。

がん細胞を退治しようとする免疫の働き

しかし、がん細胞は、免疫の攻撃から逃れるために、免疫細胞(T細胞など)にブレーキをかける力をもっています。このように、がん細胞によって免疫にブレーキがかけられた状態や、もともと免疫の働きが弱まった状態などでは、がん細胞を排除しきれないことがあります。

最近では、こうしたがんに関連する遺伝子や免疫の状態を詳しく調べ、治療に役立てる研究が進められています。