がんの基礎知識

どのぐらいの人ががんになる?

誰でもなる可能性のある身近な病気

今、日本人の2人に1人が、一生のうちに何らかのがんになるといわれています。がんは、誰もがかかる可能性のある、身近な病気といえます。
2018年のがん患者数は1990年の約2.5倍、2020年のがん死亡者数は1985年の約2倍にのぼっています。一方で、医療の進歩により、多くのがんで生存率は上昇傾向にあります。
2021年の推計値では、日本のがん患者数は、約100万9,800人(男性約57万7,900人、女性約43万1,900人)です。部位別でみると、男性では前立腺がん(17%)、胃がん(16%)、大腸がん(15%)、肺がん(15%)、肝臓がん(5%)の順で多く、女性では乳がん(22%)、大腸がん(16%)、肺がん(10%)、胃がん(9%)、子宮がん(7%)の順で多くなっています。
また、同じく2021年のデータによると、がんによる死亡者の数は、約37万8,600人(男性約21万8,900人、女性約15万9,700人)と推計されています。部位別でみると、男性では肺がん(24%)が最も多く、次いで大腸がん(13%)、胃がん(12%)、膵臓がん(8%)、肝臓がん(7%)の順、女性では大腸がん(16%)が最も多く、肺がん(14%)、膵臓がん(12%)、乳がん(10%)、胃がん(9%)と続きます。

部位別予測がん罹患数(2021年)

部位別予測がん罹患数(2021年)男性、全がん

部位別予測がん罹患数(2021年)女性、全がん

部位別予測がん罹患数(2021年)男性、全がん

部位別予測がん罹患数(2021年)女性、全がん

参考:
・がん研究振興財団:がんの統計2022

監修:日本医科大学 呼吸器内科
 臨床教授 笠原寿郎先生