BRAF遺伝子検査とは

細胞を増やすときに重要な働きをするBRAFというタンパク質があります。
そのタンパク質を作るBRAF遺伝子に変異(異常)が起こると、無秩序に細胞が増え続けて(増殖)、がん細胞が大きくなります。

BRAF遺伝子の変異は、悪性黒色腫などでは多い(約40%に発現)ことが知られていますが、非小細胞肺がんでは1~3%と少ないと推計されます。

また、肺がんのBRAF遺伝子の変異のタイプとしては、BRAFタンパク質を構成しているアミノ酸の600番目であるバリン(V)が、グルタミン酸(E)に変わった(V600Eと記されます)ものが最も頻度が高く約半数、他の変異(non-V600E変異)が半数と考えられています。

  • 参考)肺癌患者におけるBRAF遺伝子変異検査の手引き

BRAF遺伝子検査とは

監修:日本医科大学 呼吸器内科
 臨床教授 笠原寿郎先生