皮膚の上から細い針を刺し、肺の中にある病巣から検体を採取します。採取した検体は病理・細胞診にまわして診断をつけます。
近年はCT画像を見ながら(CTガイド下で)行われるようになりました。

病巣のある部位の皮膚を消毒し、皮膚・筋肉・胸膜に局所麻酔をかけてから、太さ約1mmの針を皮膚の上から刺し、病巣まで進めます。針が病巣に到達したら、そのまま注射器で吸引するか、針にセットされたカッターで病巣の一部を切り取ります。これを2〜3回繰り返し、針を刺した部分を消毒し、異常がないかどうかを確認して終了します。 全体で15分ほどの検査です。

経皮肺生検は、いくつかの危険性があります。肺はやわらかいスポンジが詰まった風船のような臓器です。それを針で刺すので穴があいて空気が漏れ、肺がしぼんでしまうことがあります(気胸といいます)。たまに、漏れた空気が皮膚の下に溜まることもあります(皮下気腫といいます)。また、肺にはたくさんの血管が通っているのでその血管に針があたって出血することがあります。その他には、麻酔薬のアレルギー、胸膜を刺したときに反射で起きるショックなどが考えられます。

こうした合併症のうち多いのは気胸で、程度の軽いものも含めると、たいていの場合に起こっていると考えられます。症状は肩のほうに抜ける感じの痛みと呼吸困難です。呼吸困難は気胸の程度によって症状の強さが異なり、症状が強い場合は入院が必要になることもあります。通常は24時間程度で症状は落ち着き、1週間程度で多くの場合は回復しますが、まれにチューブで肺の中に漏れた空気を抜く処置が必要になることもあります。皮下気腫は何もしないでも回復することがほとんどです。

出血は一般に大量になることはなく、数時間の安静で落ち着きますが、心臓の病気で血液を固まりにくくする薬を飲んでいる方の場合は大きな事故につながる可能性があります。

経皮肺生検

経皮肺生検