Magnetic Resonance Imaging(核磁気共鳴画像診断法)のことです。
磁場の中での水素原子核の状態を反映する検査です。

磁場の中での検査ですので、金属類の持ち込みは制限されます。心臓ペースメーカー、大腿骨などの人工骨頭の手術を受けた人、脳動脈瘤のクリッピング手術を受けた人、金属ステントの留置を受けた人などはMRIを受けられない場合があります。
現状では検査にかなりの時間がかかりますので、動く臓器には不向きです。心臓などですね。
また、水素原子がたくさん存在する必要がありますので、肺もあまり適していません。肺の中には水素よりも酸素、窒素のほうが圧倒的に多く存在しますし、動く臓器です。

ですから、肺がんそのものの診断にはMRIの有効性は少し精度が落ちます。

肺がんの診断でMRIが有用であるのは、転移の検査です。
特に脳転移の検査には有用です。脳は動きませんし、水分が十分にあります。
次に縦隔のリンパ節転移の検査です。比較的動きは少ないですし、水分は十分にあります。
ただ、縦隔リンパ節は造影のCTで画像診断としては十分な情報を得られますから、MRIの使用は限定的です。

骨・骨髄の転移検査にも有用ですが、今のところ全身の骨を撮ることが難しいので、強く転移が疑われる部分のみの検査となることが多いようです。
CTとよく似た装置ですが、検査室のシールドは厳重で、検査中ドンドコと太鼓のような音がします。
X線を使うCTと違い、ラジオ波(FM放送と同じ)を使いますので、被曝の危険はありません。
ガドリニウムという造影剤を使用して検査の精度を高めることがあります。

MRI