先進医療とは?

先進医療とは、大学病院などで研究・開発され、効果・安全性などの評価が定まっていない新しい試験的な医療技術のうち、厚生労働省が保険適用の対象にしてもよいかどうか検討している最中の治療法です。
厚生労働省から先進医療として指定された医療行為は、例外的に公的医療保険が適用される医療とともに実施することが認められます。また効果・安全性が不明なことから、一部の医療機関でのみ実施が認められています。他の試験的な診療行為と同様、保険診療として実施するにはいまだ十分な有効性・安全性の情報が得られておらず、標準治療と比べて科学的根拠が不十分な治療です。

肺がんにおける先進医療の内容

平成30年10月1日現在、先進医療には92種類が指定されています。そのなかで、肺がんの治療に用いることができる医療技術には、放射線治療のなかでも陽子線や重粒子線など特殊な放射線を用いた治療法や、新規の免疫療法などがあります。

先進医療の費用について

先進医療にかかる費用は、患者さんの自己負担(保険適用外)となります。しかし、その他の診察料、検査料、投薬料、入院料などは公的医療保険が適用されます。
具体的な料金は、先進医療の種類や病院によって異なります。

陽子線治療・・・およそ280万円
重粒子線治療・・・およそ300万円

先進医療を受けるメリット・デメリット

先進医療のメリットとしては、患者さんの治療の選択肢が増えることが挙げられます。
デメリットとしては、保険適用外のため費用の負担が大きく、標準的ながん治療に比べるとかなり高額になります。また先進医療の技術は研究段階であり、治療の効果や安全性の情報はまだ不十分です。さらに先進医療は厚生労働大臣の定めた施設基準に適合する医療機関によって行われる必要があるため、実施できる施設が限られています。