薬物療法による副作用(分子標的治療)
分子標的治療で起きやすい副作用
分子標的治療の副作用は標的とする分子によって異なります
分子標的薬ではそれぞれのお薬でターゲットとする分子が異なりますので、副作用の出方も違います。
下痢は多くの分子標的治療薬で起きる副作用です。皮膚にぶつぶつができたり、爪の周りに炎症ができたり、皮膚が固くなったり腫れたりする皮膚障害も比較的多くみられます。
心臓に障害が起きる心毒性、呼吸困難をもたらす間質性肺炎、腸に穴があく腸管穿孔、動脈がつまる動脈血栓症など命にかかわる副作用がまれに起きることもあります。
塗り薬やお薬を飲んで副作用の症状をやわらげます
副作用の症状に応じて、塗り薬を塗ったりお薬を飲むことで、副作用の症状をやわらげることができます。
気になる症状がある場合は、がまんせずに病院に相談しましょう。
監修:日本医科大学 呼吸器内科
臨床教授 笠原寿郎先生
2017年10月掲載/2022年6月更新