地方の県立病院で看護師を30年近く続けています。
若いころから風邪のあとの咳が続く体質で、過去に勤務していた呼吸器内科病棟で同僚の先生を受診。咳喘息の診断と、CT検査で多発性肺結節があるといわれ、経過観察していました。
その後、遠方の病院に異動したこと、多忙であったことなども重なり、4年間定期受診していませんでした。
胸の奥に強い痛みを感じましたが、鎮痛剤を服用しながら勤務を続けているうちに、1週間ほどで治りましたので、特に気にもしていませんでした。
勤務先からの帰宅途中に激しい胸痛を感じ、これは心筋梗塞か大動脈解離ではないかと思い、救急車を呼びました。CT検査の結果、全肺野の多発結節の中に、左肺に2センチ近くの肺がん疑いの影が見つかりました。その後の検査で、ⅠA期(ステージ1a)の診断。肺動脈にからんでいる可能性のある危険な位置にがんがあったため、大学病院で開胸手術によって左肺上葉と下葉の一部を切除しました。
術後の診断で近くのリンパ節への転移が分かり、肺腺がんⅡB期(ステージ2b)となりました。
化学療法を、かつて自分が勤めていた病棟で受けました。1クール目から、腎機能の障害が出たため、薬を変更して、外来化学療法に切り替えて、現在3クール目が終了したところです。
なかなか腎機能が回復しません。
開胸術後の創部痛もつらいです。
元の病棟勤務に復帰することを心の支えにして、在宅療養中です。