職場の健康診断で胸部異常陰影が見つかり、精密検査の結果、非小細胞肺がんステージⅣと診断告知。当時喫煙者だったので告知されてもやっぱり・・と思いましたが、なによりひとり親家庭だったので高校3年、中学2年、小学6年の子どもたちのことをどうしよう・・病気のことよりも子どもたちのことしか頭にありませんでした。
一年生存率は50%くらい・・子どもたちが生きていくために必要な事を教えて、できる限り子どもの成長を見届けたいと思い、同じ時間を過ごすなら泣いて過ごすより笑って過ごそうと思いました。
この10年の間には治療がうまくいかずに「もうダメかもしれない」と思った時期もありましたが、子どもの行事の一つ一つを目標にして自分のモチベーションをあげました。
現在はがんが消えたわけではないですが、子どもたちと楽しみながら1日1日を大切に生きていこうと思っています。
学校教育でがん教育が導入されてきていますが、未来のある子どもたちにがんを通して健康やいのちの大切さや思いやりの心について学んでもらい、自らの健康を適切に管理し、行動できる人になれるよう伝えていきたいと思っています。