仕事仲間への恩返しを目標に生きていきたい

男性
40代 男性

2010年の2月25日、肺がんとわかりました。進行度を示すステージは最も進んだⅣです。骨に多発転移していました。
余命も年単位ではなく、月単位で言われました。告知時、頭が真っ白になった、とよく聞きますが、その通りです。言われた瞬間の記憶はありません。そんな動揺する気持ちとは関係なく、治療は進んでいきました。
そんな時、気持ちを支えてくれたものがあります。仕事の仲間たち100人のメッセージカードが入ったファイルです。そこには、私をよく知っているからこそのメッセージが詰まっていました。趣味がプロレスや格闘技ですので、「カウント2,9で返せ。」や「ネバーギブアップ!」などなど。「自分で自分の人生を編集するように」なんていう言葉もありました。一番多かったのは、「早く治して、一緒に仕事をしよう」です。それはとてもうれしく、いつか一緒に仕事をして、みんなに恩返ししようと強く思ったことを覚えています。このファイルは、自分の部屋の見えるところに置くようにしました。
そして今、病気が発覚して8年目に入っています。体調はというと、それなりに治療を続け、QOLは低めで推移しています。残念ながら「一緒に仕事をして恩返しする」ことはできていません。これからもないでしょう。でも、今、生きています。発病から8年、仲間たちもいろいろあるでしょう。そんな中で彼らは一生懸命に生きているのだろう、と勝手に思っています。そんな仲間に負けないように、私もきちんと生きていきたいです。恩返しはできないかもしれませんが、許してくれると思っています。



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