健康診断のレントゲンではわからなかったのですが、たまたま健康診断の再検査で血液検査をおこなう際に、腫瘍マーカーを測ってくれました。その数値が異常に高かったことから、大腸、胃の内視鏡、全身のCT検査をやってもらい、左肺に2cm強のがんがあることがわかりました。すぐに大学病院を紹介してもらって、改めてPETやMRI、気管支鏡にて細胞診をしたところ、リンパ節転移と10カ所以上の骨転移があることがわかり、手術ができない肺がんステージⅣと診断されました。
 遺伝子変異があるタイプでしたので、分子標的薬で治療を開始しました。今まで肺がん自体の自覚症状はなく、皮膚炎(爪囲炎や湿疹)や下痢などの分子標的薬の副作用があります。しかし、普通に仕事をし、旅行をしたり、友人や家族と出かけたりと、楽しく元気に生きています。薬の耐性ができることもあるということで、ちょっと気になりますが、あまり悲観的にならず、日々つつがなく生きていられることに感謝し、美味しく食べることが出来る、自分の足で歩くことができる、柔らかい布団で眠ることができる、などのささやかな幸せを噛みしめながら、明るく元気に、太く逞しく大いに楽しんで人生を送りたいと思っています。人生楽しんだもん勝ちです!