パールリボンキャラバン 2018 in 大阪

2018年10月13日(土)に大阪の「梅田センタービル」にて市民公開講座が開催され、多くの方が参加されました。この市民公開講座は、ご自身やご家族が「肺がん」と診断され、不安に直面したときの対処方法や前に進んでいくための糧となる情報の集めかた、医療者や家族とのコミュニケーションのありかたなどを、医療者や実際に経験された方の話を聞いて、みんなで考え、そして学ぶ講座です。

今回、肺がん患者さん、患者さんのご家族、肺がんの診療をしている医師と看護師の5名の方に、それぞれの体験談や治療のためにできることについて講演をしていただきました。

コミュニケーションを大切に

患者さん、患者さんのご家族には実際の体験を踏まえて、語っていただきました。 肺がんと診断され、治療する過程で大切なことは医療者と家族の間でコミュニケーションをとることです。がんと上手に闘うためには、それぞれがしっかり話をして、思っていること、考えていることを伝えることが大切です。

医療者の立場から

患者さんが肺がんと診断され、不安や混乱のなかにいるとき、医療者が提供できるサポートについて、医師と看護師の立場から講演していただきました。医師からは病院ではチーム医療の体制が整いつつあることを、看護師からはがん看護専門外来で患者さんをサポートし医療スタッフがチームで患者さんとご家族を支えていることをご説明いただきました。

ディスカッション

患者さんやご家族は実際にどのような思いを抱いているのでしょうか。今回、市民公開講座の来場者から事前質問を受け付けて、その質問に対して登壇者を中心にディスカッションを行いました。また、Yes、Noのアンサーパッドを用いて、会場のみなさん全員がディスカッションに参加しました。治療中における体験談を通して、医療者側の考え、患者さんやご家族の考えを話していただき、それぞれの考えを会場全体で共有する場となりました。

■プロフィール

  • 《医師》平島 智徳 先生

    《医師》

    平島 智徳 先生

    地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪はびきの医療センター
    肺腫瘍内科 主任部長

    大分医科大学医学部卒業。日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医など様々な認定医資格を持ち、たくさんの肺がん患者さんの診療に携わっている。

  • 《医師》渡邊 清高 先生

    《医師》

    渡邊 清高 先生

    帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科 准教授

    東京大学医学部卒業。国立がん研究センターがん対策情報センター室長などを歴任し、2014年から現職。患者さんとご家族、地域の視点でがん診療と信頼できるがんの情報発信に携わっている。

  • 《看護師》岡田 由佳理 看護師

    《看護師》

    岡田 由佳理 看護師

    地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪はびきの医療センター
    肺腫瘍内科 緩和ケア認定看護師

    がん看護専門外来において抗がん剤内服患者の副作用対策やセルフケア支援・指導など行っている。また院内、院外において「緩和ケア」などの講義も実施している。

  • 《患者》三宅 房世さん

    《患者》

    三宅 房世さん

    2012年10月に肺腺がんステージⅣと診断され治療開始。化学療法で治療していたが、2014年10月から分子標的治療薬による治療に変更。大阪在住の肺がん女性と患者会を主催するなど活動の場を広げている。

  • 《家族》米澤 晴美さん

    《家族》

    米澤 晴美さん

    肺がんと診断された夫とともに闘病し、看取った経験を持つ。現在は、自身の経験を活かすために積極的に患者会活動を行っている。

  • 《司会》大西 幸次さん

    《司会》

    大西 幸次さん

    2007年1月に肺腺がんステージⅢaと診断され治療開始。抗がん剤と放射線治療を行い、現在は転移・再発もなく元気に仕事を行っている。