副作用との上手なつきあい方

患者・医療従事者 - 座談会 -

新しいお薬や治療法、支持療法などによって、抗がん剤による副作用の症状をコントロールする方法は進歩してきています。そして、抗がん剤治療において、副作用とうまくつきあうことが治療を継続するための重要なポイントとなるのは、今も昔も変わりありません。
治療と副作用の上手なバランスのとり方について、肺がん患者さん、医師、薬剤師、看護師の総勢7名で、これまでの経験を基に話し合いました。

1. 抗がん剤治療や副作用に対する治療前の気持ちと治療後の変化

抗がん剤治療を開始する前には、医療従事者から治療方針だけではなく副作用についても膨大な説明を受けます。圧倒されるほどの量の情報をどのように受け止め治療に進んだのか。それぞれの方に、治療前の気持ちや説明への理解度、治療後の気持ちや心構えの変化などを話していただきました。

2. 抗がん剤治療中の副作用の乗り切り方

抗がん剤が効果的に作用しているときは、副作用症状があっても、治療の中断や中止をためらうあまり、副作用症状を過少申告したり、我慢したりしてしまうこともあります。治療に前向きに取り組みながら副作用と上手につきあうためのポイントを、過去の経験を基に医療従事者の助言を交えながら話し合いました。

3. 副作用についての適切な相談先と相談の仕方

治療方針を決めていくのは主治医が中心となりますが、その治療を円滑に進めるための支援はさまざまな医療スタッフが担っています。通院での抗がん剤治療の際、医療スタッフへどのように相談を持ちかけるとよいのでしょうか。上手に薬剤師や看護師と接点を持つ方法などについて医療従事者からメッセージをいただきました。

■座談会参加者のみなさん

  • 《司会》川上 祥子さん

    《司会》

    川上 祥子さん

    がん情報サイト「オンコロ」メディカル・プランニング・マネージャー

    看護師経験を経て2007年にNPO法人キャンサーネットジャパン専任理事、2015年4月から2017年3月まで事務局長を務め、2017年10月より現職。

  • 《患者》森 雅人さん

    《患者》

    森 雅人さん

    2015年に非小細胞肺がんⅢ期(ステージ3)の診断を受け、その後、再発や転移のため、殺細胞性抗がん剤、免疫チェックポイント阻害剤などの副作用を経験。現在は副作用による休薬を経て、免疫チェックポイント阻害剤で治療継続中。

  • 《患者》清水 公一さん

    《患者》

    清水 公一さん

    2012年に非小細胞肺がんⅠB期(ステージ1B)の診断を受け、手術。その後、再発・転移により抗がん剤治療を受け、殺細胞性抗がん剤、免疫チェックポイント阻害剤などで副作用を経験。放射線治療も経験。

  • 《患者》根本 妙子さん

    《患者》

    根本 妙子さん

    2015年に非小細胞肺がんⅣ期(ステージ4)と診断される。分子標的薬から治療を開始し、現在ふたつ目の分子標的薬で治療継続中。

  • 《医者》瀬戸 貴司先生

    《医師》

    瀬戸 貴司先生

    独立行政法人国立病院機構
    九州がんセンター
    呼吸器腫瘍科医師・
    治験推進室室長

    1990年久留米大学医学部卒業。熊本地域医療センター 呼吸器科、東海大学医学部 内科系呼吸器内科・腫瘍内科などを経て、2005年から現職。

  • 《薬剤師》牧原 玲子先生

    《薬剤師》

    牧原 玲子先生 

    国立がん研究センター中央病院
    がん指導薬剤師
    がん専門薬剤師
    がん薬物療法認定薬剤師

    患者サポートセンターにて外来を担当。外来患者さんのサポートとして院外薬局との連携を推進。抗がん剤の血中濃度と副作用の研究にも従事。

  • 《看護師》坂本 節子さん

    《看護師》

    坂本 節子さん

    九州大学病院 緩和ケアセンター
    がん看護専門看護師

    がん診療における医師説明時の同席や、がん治療に伴う症状のコントロールや薬の副作用対策、生活面での不安や悩みについての相談などに対応。